ポスドク エンジニア 転職
ポスドクから
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ポスドクからエンジニアへの移動は、他業種からの転職とは詰まる場所が違います。順番に見ていきます。
書類の段階
最初の関門は、職務経歴書という形式そのものです。研究者にはCVの習慣はありますが、職務経歴書はありません。この2つは目的が違います。
CVは「何をしてきたか」を網羅する文書です。職務経歴書は「次の職場で何ができるか」を示す文書です。論文リストをそのまま貼ると、ほぼ確実に落ちます。
書き換えの基本は、成果を課題・手法・結果の順に並べ直すことです。研究のアブストラクトと構造は同じなので、慣れれば速く書けます。
ここで作った要約は、エージェントの初回面談でもそのまま使えます。何をどこまで聞かれるかは転職エージェントの無料面談では実際に何をされるのかにまとめました。
面接の段階
技術面接で研究の話がどれだけ求められるかは、面接ごとに大きく変わります。運営者が見てきた範囲では、その長短に規則性がありました。
研究の話が長く続くときは、テーマが噛み合っていない可能性があります。 応募先がやりたいことと研究内容が微妙にずれていると、面接官は研究の話を通して、どんなスキルがあるのか、求める人材なのかを探ります。だから質問が続きます。
逆に、テーマが近いと研究の話は早く終わります。 面接する技術者の側が既に理解しているので、深い質問がいくつか出たところで切り上げ、入社後の働き方や、長期的にどうキャリアを積みたいかといった話に移ります。
つまり、研究説明の長さは自分で決められる部分ばかりではありません。長引いたときに「うまく説明できていない」と焦る必要はなく、テーマの距離を測られているのだと考えた方が実情に近いようです。 ただしこれは運営者が見てきた範囲での傾向で、面接の進め方は会社によって違います。
研究の話とは別に、聞かれるのは大抵この3つです。
- なぜアカデミアを離れるのか(後ろ向きな理由でも構いませんが、正直に短く)
- チームで開発した経験はあるか
- 期限が切られた仕事をした経験はあるか
3番目が意外な落とし穴です。研究は自分で締切を引く仕事なので、「他人が引いた締切で動いた経験」を問われると答えに詰まります。
ここまでは職種を問わない話です。機械学習エンジニアを受ける場合は、テーマの距離に加えて、研究で回したモデルが実務経験として数えられるかどうかが募集要項の側で決まります。その読み方と、公開したコードを選考でどう使えたかは研究職から機械学習エンジニアへ転職するとき、研究の経験はどう数えられるかに分けてあります。
年収の段階
研究職の給与は民間の等級表に対応していないため、担当者も値付けに迷います。迷った結果、低めの提示が出ることがあります。
見積もりの手順と、額面以外に見るべき条件は研究職から民間に移ったときの年収に寄せてあります。この記事では扱いません。
この移動が向かない人
上の3段階のうち、書類と年収は準備で埋まります。埋まりにくいのは面接で問われる部分です。
- 「なぜアカデミアを離れるのか」に、自分の言葉で短く答えられない人。理由が後ろ向きでも構いませんが、ここで詰まると面接の最初でつまずきます
- 他人が引いた締切で動くことに強い抵抗がある人。3番目の質問はここを見ています。準備で埋まる種類の項目ではありません
- 論文リストをそのまま実績として提出したい人。書類の段階で書いたとおり、この形式では読まれません
- そもそも雇用される形を選ぶつもりがない人。就職せずに業務委託で働く場合、確かめる順番も条件も変わります。何が違うかはポスドクがフリーランスを考えるとき、最初に分けておく二つの働き方に分けてあります
時期
任期の残りが1年を切ってから動き始めると、面談の設定から選考の完了までを逆算したときに間に合わないことがあります。面談は無料なので、決断より先に受けておいて構いません。