TechGo 評判
TechGoの
公開 / 更新
TechGo(テックゴー)について検索すると、求人数と年収アップ額の数字が並びます。数字そのものは公式サイトにあるものですが、公式が数字に添えている注記まで一緒に引用している記事は多くありません。ここでは公式サイトと運営会社の公開情報だけを見て、そこに何が書いてあり、何が書いていないかを分けます。
運営者はこのサービスを使っていません。第三者の口コミサイトに並ぶ投稿も、書いた人の経歴も利用時期も確かめられないため引用していません。この記事に体験談が1件も無いのは、検証できる形で載せる方法が無いからです。
公式サイトで確認できること
運営は株式会社MyVisionです。所在地は東京都港区虎ノ門、有料職業紹介事業の許可番号は 13-ユ-314719 と記載されています(テックゴー tech-go.jp/about、および株式会社MyVision「事業に関する届出内容について」 my-vision.co.jp/terms/license、いずれも2026年8月30日確認)。
サービスの説明は「ITエンジニアの転職支援に特化した転職エージェント」です。同社は扱う業界ごとに転職サービスを分けており、コンサルティング業界向け、会計士・税理士向け、建設業界向け、製造業界向け、若手営業職向けが、それぞれ別のブランドとして並んでいます(株式会社MyVision my-vision.co.jp、2026年8月30日確認)。テックゴーが扱うと公式に書かれているのは、ITエンジニアの転職です。
利用の流れは5段階です。キャリア相談、求人紹介・応募先選定、選考対策、内定獲得・条件交渉、入社。料金は「サービスは、完全無料でご利用いただけます」と書かれています。
一方で、書かれていない項目もはっきりしています。サービスの開始時期と沿革、対応エリア、面談がオンラインか対面か、対象となる年齢や経験年数の条件は、読める範囲の公式ページには見当たりませんでした。 よくある質問に「面談は夜間や土日の実施も可能でしょうか?」という項目はありますが、回答は折りたたまれていて読み取れませんでした。
利用者の声が3件載っています。ただしこれは運営側が自社のページに掲載しているもので、第三者が検証できる形の評判ではありません。この記事では扱いません。
「求人10,000件以上」と、検索で数えられる件数
トップページには「ITエンジニア向け求人が10,000件以上」とあります。同じサイトには求人検索も公開されていて、そちらは件数が表示されます。条件を何も付けずに開いたときの表示は「該当求人数 6321 件」でした(テックゴー 求人検索 tech-go.jp/jobs/search、2026年8月30日時点)。2つの数字の関係は説明されていません。
勤務地でも数えられます。同じ日に都道府県で絞ると、東京都4,339件、大阪府678件、福岡県269件、北海道84件でした。検索で見える範囲では、7割近くが東京都です。
年収の絞り込みは300万円以上から2000万円以上まで用意されています。選べる下限が300万円である以上、上の帯だけを扱っているわけではありません。
件数は日々動くので、確かめたい人は同じ検索を自分で回してください。公表されている項目が少ないサービスなので、自分で数えられる部分は数えておく価値があります。
「年収アップ額 平均138万円」に付いている注記
トップページに大きく出ている数字は2つです。「年収アップ金額 138 万円 平均」と「年収交渉成功率 100 %」。どちらにも注記が付いています(テックゴー tech-go.jp、2026年8月30日確認)。
138万円の注記は「※1 2025年6~7月において内定承諾をし、年収アップを実現された方の平均実績」です。ここで分母が決まります。内定を承諾し、かつ年収が上がった人の平均であって、相談した人全体の平均ではありません。集計の期間も2か月です。
100%の注記は「※2 2025年9月時点実績」で、何件のうち何件かは書かれていません。
数字が誤りだと言っているのではありません。注記まで含めて読むと、何を測った数字かが変わる、ということです。20代で平均120万円、30代で平均160万円という内訳も同じページにあり、同じ注記が付いています。
研究職から見たときの向き不向き
このサービスは、対象者の条件を公式サイトに書いていません。裏返すと、自分の経歴が入口に合うかどうかを、登録の前に判断する材料が少ないということです。
代わりに使えるのが求人検索です。職種と技術で絞り込めるので、研究で使ってきた言語やクラウドを入れて、出てきた求人票の要件を読めます。見るのは件数ではなく、要件に何が書かれているかです。「実務経験3年以上」と並ぶなら、研究期間をどう数えるかという話から面談が始まります。
情報系の博士号が民間でどう値付けされるかの「加点されるもの」に当てはまる材料があるなら、この入口とは噛み合います。逆に、研究歴を先に読んでもらいたい人にとっては、職種と技術で並んだ入口は合いません。
向いていない人
- 実装の実務経験がまったくない人。未経験者を対象とするかどうかは、読める範囲の公式ページに記載がありません。 公表されていない、と受け取るのが正確です
- 企業の研究部門や研究職を主軸に置きたい人。公式が掲げているのはITエンジニアの転職です。研究職側の経路は博士が企業研究所へ転職するとき、論文実績はどこまで効くかに別に書きました
- 東京以外に勤務地を固定したい人。前述のとおり、検索で見える求人の7割近くが東京都で、北海道は84件でした。希望が固いほど選択肢は細くなります
- 面談の形式や対応エリアを確かめてから登録したい人。オンラインか対面か、どの地域から相談できるかは、公式サイトでは確認できませんでした
面談前に用意しておくもの
- GitHubなど、コードを見せられる場所
- 研究内容を専門外に説明する3分程度の要約
- 希望年収のレンジ(下限だけでも決めておく)
- 求人検索で、自分が使ってきた技術と希望勤務地の件数を先に見ておくこと。面談で紹介される求人が、検索で見える範囲とどれだけ違うかの目安になります
初回の面談で何を聞かれ、こちらから何を聞くべきかは転職エージェントの無料面談では実際に何をされるのかにまとめました。対応エリアと未経験者の扱いは公表されていないので、この2つは面談で直接確かめるしかありません。
他社と比べる場合
1社だけで決めない方がよい理由は、提示年収の比較対象がなくなるためです。 エージェントの比較に、研究職から使える他のサービスの得意分野と、それぞれ向かない人の条件をまとめています。同じように公式サイトの記載だけで調べたものに、テックゲートエキスパートの評判と、研究職から見た向き不向きと、社内SEに職種を絞った社内SE転職ナビの評判と、研究職から見た向き不向きがあります。